おふくろの味

おふくろの味って良いですよね。

1人暮らしをしている時ならば、その味を懐かしく感じるだろうし、実家暮らしだったとしても、外食した時に出された料理の味付けの違いに違和感を感じ、ついつい慣れ親しんだ味を求めてしまうものです。
……もちろん、外食の方が美味しい場合も多々ありますが(笑)

そういえばウチの母、出来あがった料理を食卓に並べると、まずは私たち家族から先に食べさせて、本人は後から登場する、というパターンが多いのですよ。他のお宅でもそんなもんなんでしょうか?
後片付けなんかをチャチャっと済ませて食卓へと合流するワケですが、いつも疑問に思っていたことがありまして……。

「母はなぜ作り立ての料理にあまり手を付けないのだろう?」

それが解せませんでした。前の日に作った料理や朝・昼食の残り物を母はコッソリと持ってきて、そちらをメインで食べるのです。残り物を消化したい、という気持ちは分かりますが、それだったら私たちが食べたっていいワケですし(笑)

せっかく出来立ての暖かい料理を用意しているのに、そちらには目もくれず残り物をパクパクと食すのです。なんで1人だけ我慢しようとするのだろうか?

「……意味が分からない。」

と、思っていたのです。ある経験をするまでは……。

父が単身赴任をする事になり、母は年に数回、1~2か月ほどのまとまった期間を父の赴任先で過ごす生活を送る事になりました。その間、実家に残った祖母と兄と私…家族のご飯の支度を私が担当する事になったのです。幸い、小さな頃から料理が好きだった事もあり、そんな生活は何の苦も無く、むしろ献立を考えるのが楽しい毎日。

そしていよいよ始まりました、私の残り物生活が(笑)

出来立ての料理を食べない、ということでは無いのです。でも、出来れば残り物を頂きたいという謎の衝動(笑)

つまり、出来立ての料理にはもう、飽きてしまっているのですよ。
だって、ついさっき、調理中に散々味見をしていたワケですから(笑)
なるほど、そういう事か。道理で母は毎日、その日・その場で食べきれないような大量の料理を作っていたワケだ。キャリーオーバーを狙って(笑)

母は残り物を「我慢して片しているのだ」とばかり思っていたのに、実は全く逆だったのです。むしろ「食べたい」のだと(笑)

おふくろの味を懐かしく思いながら、モヤモヤとしていた謎に妙に納得してしまった私。

残り物、最高です(笑)

タイトルとURLをコピーしました